虫歯や歯周病などで歯を失ってしまった場合、そこに人工の歯を取り付けることで噛む力を回復させます。
治療には、両側の歯を土台にして人工の歯を橋のようにかけるブリッジ、残った歯に引っ掛けるためのバネを仕込んで設置する部分入れ歯などの種類がありますが、中でも元の歯に近い機能を取り戻せる治療が歯科インプラントです。
人工歯根とも呼ばれ、歯がなくなったところの顎の骨に、外科手術によって金属製の人工歯根を埋め込み、それを土台として人工の歯を取り付ける治療方法です。
インプラントは周囲の健康な歯を削る必要がなく、土台が顎の骨に固定されるためしっかりと噛むことができます。見た目も元の健康な歯に近いものになるなど、メリットの多い治療方法です。
歯科インプラントは誰でも受けられる治療ではなく、顎の骨の量が十分で、かつ質に問題がないこと、骨粗鬆症や糖尿病などの持病がないことなど、いろいろな条件があります。
気になるときは、一度医師に相談するのが良いでしょう。
虫歯や入れ歯などで歯科医院に長く通うと、費用がたくさんかかるため、行きたくないという方は多いですが、1年間に10万円以上の医療費を支払うと、医療費控除が受けられるので、それほど心配することはありません。
きちんと申請すれば、納めた税金の一部が還付されるので、医療機関の領収書や、通院の際にかかった交通費などの領収書も、捨てずに取っておくようにしてください。
医療費控除とは、自分自身や家族のため、その年の1月1日~12月31日までに10万円以上の医療費を支払った場合、一定の金額の所得控除を受けられる制度のことで、たとえ申告を忘れても、5年前までさかのぼって受け取ることが可能です。
歯科医院に行くと、診察、検査、治療、薬などでかなりのお金がかかりますし、遠方に通う場合は、電車賃やバス代、タクシー代などが必要になるので、相当な出費になりますが、申請すれば還付されるので安心です。
ただし、一般的に支出される水準より極端に多い場合や、医療費控除の対象になりませんし、マイカーでのガソリン代は対象外なので、詳しいことが知りたいときは、お近くの税務署に相談するようにしましょう。